会員制歯科オンラインサロンTHREEE.始動

「あなたはどんな歯科医師になりたいですか？」

このホームページにたどり着いた皆さんの多くは歯科医師、歯科衛生士、歯科技工士など

歯科医療に携わる仕事についている方ばかりだろうと思います。

社会人となった今、改めてどのような歯科医師（歯科衛生士、歯科技工士）になりたいと思っていますでしょうか。

皆さんも小学生の時、卒業アルバムに自分の”将来の夢”を書いたことでしょう。

当時からひねくれていた私にはその質問がどうにも馬鹿馬鹿しく感じられ、

どんな職業に就くかよりも、どんな大人、どんな人間になりたいか考えることの方が重要だろうと思っていました。

格好良い人、魅力のある人というものを自然と映画や音楽、本の中に探していたように思います。

そのような性格もあり、小さな頃よりさまざまなことに興味はあったものの、

高校3年生の私には、なにかを一生をかけてやり遂げるほどの情熱と覚悟もなく、

地方の進学校でしたので、なんとなく上を目指していればと思い、医学部を志望していました。

そのため私はもともと歯科医師を志しておりませんでした。

今年で歯科医師になって8年目になりますが、

流れに身を任せたような気もする一方で、なるべくしてこうなってるような気もしています。

ただそんな当時の私でも人生の中で仕事の占める割合が多いことはわかっていましたし

自分の仕事を楽しみながらやっている人になりたいと思っていました。

仕事だけに限らず人生を楽しんでいる人というのはそういう人なんだろうと思っていました。

実際に歯学部に入学してから

病院実習で出会った指導医に影響を受けながら

国家試験を控え、机に向かいながら卒後の自分を空想し

卒後に出会った多くの先生とお酒を酌み交わしながら

さまざまなセミナーや誌面、学会等で活躍している歯科医師に憧れながら

いつも頭の中でこの質問を自問自答してきました。

「自分はどんな歯科医師になりたいんだろう」

自分の知っている世界が広がるにつれて、またその答えも移り変わってきましたが

その根底にはどれも「”良い”歯科医師になりたい」という想いがあったように思います。

私が大学に入学する前には、歯医者さんについてあまりいい話を聞いたことがありませんでした。

コンビニより多い

ワーキングプアだ

歯科は命には関係ない

といったネガティブな情報ばかりで、

国家試験の合格率や週刊誌での特集記事などを見ても

残念ながら世間からの評価は今もそうなのかもしれません。

なりたい職業ランキングも海外と比べて日本では非常に低いそうです。

幸いにも私は卒直後から、歯科臨床に情熱を持った先輩や同級生に出会い、良い環境に恵まれ、

歯科医師という職業に対してやり甲斐や情熱を持つことができました。

日々の診療が終わってから、どうしたら患者さんの口腔内が改善し、健康な状態を長く維持できるだろうかと

口腔内写真やデンタルを睨めっこしながら治療計画を思案し、

わからないことや悩んでいることがあれば、書籍や文献を読み漁り、

それらをスライドにまとめては勉強会やお酒の席で先輩に見せては叱られ、厳しくも温かい助言をいただき、

わずかな貯金をはたいては土日に開催される高額なセミナーにスーツを纏って参加して

自分が受け持っている患者さんになにか少しでも明日から還元できるように努力してきました。

2019年よりこのような情熱を持った仲間がさまざまなご縁で集い、

少しずつその輪を大きくしながら、

さまざまなバックグラウンド、スタディグループの垣根を越えて、

お互いに全ての分野を偏りなく学ぶために、刺激し合い、研鑽してきました。

海外の専門医制度とは異なり、かかりつけ医としてのGeneral Practionerが多い日本の歯科界では

質の高い治療を行うためには、幅広い分野の総合的な知識とオールラウンドな技術の習得が求められます。

これまでに国際学会にいくつか参加させていただいた経験がありますが、

全く見たことも聞いたこともないようなトピックはほとんどありませんでした。

また日本人歯科医師が国際学会で講演する機会も随分と増えた印象を持っています。

その度に日本の歯科医療のレベルは全く劣っていないと感じますし、

海外の歯科医療が必ずしも最先端で優れているというわけでなく、価値観も医療制度も異なる中で、

良いところは参考に、日本は日本ならではの歯科界を発展させていく必要があると感じています。

未曾有のパンデミックによって、セミナーや勉強会、学会の在り方も変化を求められ、

面と向かい合わせた上での熱量のあるプレゼンテーションやディスカッションに勝るものはないですが、

今まで以上にオンライン上で著名な演者の講演や治療動画、最新の文献や臨床例など簡単に情報が入手できるようになりました。

日本の歯科医療が国際的にもっと存在感を示すには、

これまで日本の歯科医療を前進させてきた先人たちの知識、技術、経験を伝承するだけでなく、

国際学術誌への症例報告や論文投稿、かかりつけ医が多い日本ならではの長期経過の臨床データをまとめて発信していくことが今後ますます重要になり、

これからの日本の歯科医療を半世紀担う次世代の私たちの役割かもしれません。

「日本の歯科界を盛り上げよう」

技術や知識、経験も未熟すぎる私たちには生意気すぎる目標かもしれませんが、

このオンラインサロンのコンセプトである

Enthusiasm：情熱を持ち

Endeavor：努力し続け

Enjoy：楽しむ

という３つのEをテーマに、同じ志を持った仲間と日々、切磋琢磨しております。

また長い歯科医師人生、生涯、歯科医師として歯科医療を楽しむためには

尊敬し、刺激し合える仲間が必要です。

是非、私たちと一緒に学びませんか？

会員制歯科オンラインサロン　THREEE.の会員の方には、

症例発表、症例相談、論文抄読を中心とした例会をはじめ、

各分野の著名な講師を招いたセミナーやハンズオン、

歯科衛生士のための勉強会や講義などへの参加が可能です。

またその多くはFacebookやYoutubeでの振り返り視聴が可能となっています。

現在、Doctor Book Academyさんご協力のもと、

2022年3月に予定している年次大会”THREEE. Annual conference”に向けて

幹部一同、鋭意準備を進めております。

ペリオ、エンド、インプラント、補綴、修復とさまざまな分野について、

会員から魂のこもったプレゼンテーションを行います。

またゲストスピーカーとして土屋和子先生、奈良嘉峰先生、澤田則宏先生、石川知弘先生、内山徹哉先生に

ご講演とコメントをいただく予定です。

若手歯科医師、歯科衛生士には必見の内容となっておりますので奮ってご参加ください。

今後もこちらから例会の様子やセミナー情報など発信していく予定です。